この時代、お姫様は、外交上とても大切な存在。
無垢なままに育てられ、わがままとは無縁の素直な性格に教育されたお姫様。
教育もしっかりと受けているので、頭もいいけれど、疑うことを知らない世間知らず。
成人のお披露目の儀はまだ迎えていないので、そのかんばせを知る城下の人は少ない。
無垢なまま…とはいえ、18歳はお年頃。
男女の関係に無関心ではありません。
興味のないふりそしながら耳をそばだてて、侍女や衛兵の他愛ない会話の端々などを聞き、なんとなく耳年増な感じで、性に色々な想像を膨らませていた遅咲きの薔薇。
理想も現実もまだ知ることもなく、深窓で、嫁ぐ日を夢見て育ってきたお姫様。
身体はといえば、一度スイッチが入ると止まらなくなってしまう多感症。
そのために、襲撃してきた野盗たちにおいしい思いをさせてしまうこととなります。
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