「花園学園女子寮に忍び込む方法教えます。」
ある日、君の家にこんなチラシが舞い込む。
戸惑うだろうが、まぁ電話をしてみるがいい。電話に出るのは花園女子の現役の女子校生だ。彼女がこのチラシを作ったのだ。
彼女に言われるままに振り込み口座に3万円を振り込むと、君はいとも簡単にその「方法」をGET出来る。
これで「寮」に忍び込む方法が分かった。もちろん彼女の目的など分からないが。
「私立花園学園」といえば、君のうちのすぐ近くの名門女子校だ。君のような工業校生の冴えない男子学生にとっては、まさに高嶺の花のお嬢さん学校。時々登校途中の彼女たちを見る度に君は溜息を付く。そして眩しすぎるのか君はいつも伏し目がちだ・・・。
君は迷わず「寮」に侵入するだろう。
「寮」は明治からの学園の歴史と同様、古い造りで、一体どこに誰が住んでいるのか何がどこにあるのか君はまったく解らないだろう。何人住んでいるのかも分からないし、当の電話に出た女の娘も探せない。
しかも寮への侵入経路が使えるのは夜中の12時と早朝の6時の2回だけだ。君が動けるのはその6時間だけなのだ。もし帰りの朝の時間に間に合わないと、周りを堀に囲まれた学園から出る事が出来るのは18時間後なのだ。
君はもちろん毎日のように侵入しようと試みるだろう。時には失敗しつつ、しかし次第次第に「寮」の全容がつかめて来る。不思議な事が2つ3つあるはずだ。
森の中の全裸の女の娘。毎夜毎夜どこからか聞こえて来る喘ぎ声。・・・針金で全身をギチギチに縛られた女の娘を見るかもしれない。汚物にまみれた女の娘もいるだろう。2人の女性が闇の中で怪しくうごめいているのを覗き見る事もあるだろう。そしてそれは真夜中であったり、真っ昼間であったりする事だろう。
この「寮」の住人は皆、個性的で可愛い娘ばかりだ。普通に逢ったら、何の問題もない、花の様に可憐で可愛い娘達だ。しかしその認識は、君が彼女たちと関係を深めていくにつれ、変わらざるをえなくなる。
「花園学園女子寮」は、実はとんでもない事になっている。君は否応なくその実態を知る事になっていく。その君の立場は非常に微妙だ。君の行動いかんで女の娘達の運命も大きく変わっていく。君はただ偶然に選ばれたのではないのだ。
旨くすればいい目にもあえる。信じられないほど刺激的な体験が待っている可能性もある。・・・しかし選択を誤れば一生ここにいる羽目になるかもしれないのだ。
さあ、とにかく侵入する事だ。彼女たちは決して君の期待を裏切る事はない。ただし選択を間違わなければだ・・・。
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