この時点で主人公は、今まで明確に意識してこれなかったのぞみへの気持ち……兄としての愛情ではなく、男としての恋心をはっきりと自覚した。
この事で兄妹の溝は決定的に深まり、更に両親が離婚した事で、家族は離散してしまう。
主人公は地元の大学ではなく、東京の大学に進学し、逃げるように地元を出たのだった。
そして4年後……大学卒業を間近にした主人公は、妹や家族の事も忘れ、日々何となく過ごしていた。
だが、運命はそんな平穏な日々をたやすく奪う。
何と、街中で偶然にものぞみと再会したのだ!
職探しの為上京したと言う彼女と話すうち、眠っていた主人公の想いが爆発!
あろう事か、のぞみに睡眠薬を飲ませ、眠っている間に室内へ監禁してしまう。
状況を把握できないのぞみに、冷静にささやく主人公……
――今度こそ、兄ちゃんが守ってやる。
――ずっと……そう、ずっとな。
こうして、兄と妹の奇妙な"飼育生活"が始まった――
|